ざっくり仕上げのステーショナリー

/ 2014.04.25 posted

職人さん手作りのラフな質感で
気取らない金くず入れをお手本に

新潟県燕市の金物メーカーさんの工場を訪ねた折、職人さんが製品の材料である銅や真鍮の端材を手で折り曲げて作った金くず入れを見つけました。端がちぎれていたり、シワが寄っていたり、まるで紙でできたトレーのように様々な表情を見せていました。 誰かのためではなく、自分たちが必要だから作ったトレーに気取らないラフな質感の魅力を感じました。
就労支援施設と呼ばれる障がいのある方々が通う施設や福祉作業所は全国に7000カ所以上もあります。しかしチラシを折ったりなどの安価な作業が中心で、一ヶ月働いても平均工賃(給料)はわずか1万円程度です。
もっと付加価値がつく仕事をデザインできないかと考えていた時、この金くず入れに出会いました。ラフな質感で気取らないトレーが、福祉作業所から生まれる手仕事と相性が良いと思ったのです。
障がいがある方でもつくれる簡単な構造のA4トレーやペントレーなど、デスク周りのステーリョナリーの提案です。 手加工で作るトレーは一つとして同じものがなく、また時間とともに味わい深い色へと変化していくのも楽しみです。

*マテリアルガーデンでは、各地域の作業所の”新”産品づくりの相談を受け付けています。

小杉博俊(Material Gardenキュレーター)

《公開日:2014年4月25日》

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