ファブリック、マーブルペーパー

/ 2014.04.25 posted

どれほど多くの色を使っても、
鮮やかな発色が可能

マーブルプリント技法とは20 世紀前半にヨーロッパで発明された染色技法で、一般的に知られている水面にインクを広げて模様を作る墨流し技法(マーブリング)や、糊状素材の上に絵の具を垂らして櫛状の道具を使って模様を作るマドレー技法とは異なるものです。
ドイツの工場でこの技法を学んだ西岡利男が1963 年に日本に導入、67 年に日本芸染株式会社(現、株式会社マーブルプリント)を設立しました。日本でこの染色技法を用いた他の工場は30 年以上前に姿を消し、現在では、当社1 社となっています。本家ヨーロッパでも、現在、この技法を実践している工場は確認されておらず、当社が世界で唯一、マーブルプリント技法による染色加工をおこなっていると思われます。
マーブルプリント技法の特長として
1.多色使いが可能
一般的なスクリーン染色では、スクリーンの数だけ色数が限定されますが、マーブルプリント技法は、別名「百色プリント」と呼ばれており、どれほど多くの色を使っても、鮮やかな発色を可能とします。今回の展示品には96 色を使用した柄もあります。
2.広い柄域と表現力
マーブルプリント技法は、よく知られている大理石模様やピーコック模様だけでなく、実に様々な模様を表現できます。マドレー技法とは違い、原料に固形の糊を使いますので、さまざまな柄パターンをモザイクのように組み合わせることが可能です。これにより、柄のパターンは無限に広がります。
3.立体感があり、深みのある色彩
デジタルプリントとは異なり、マーブルプリントには立体感があり、色に深みがあります。また染料が裏抜けするため、どちらが表かわからないほどです。加えて、殆どの加工は手作業でおこなう
ため、手作りならではの温かみのある風合いが特徴です。

*マテリアルガーデンでは、マーブルプリントの製作相談を受け付けています。

小杉博俊(Material Gardenキュレーター)

《公開日:2014年4月25日》

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