雑貨デザインへの応用

/ 2014.04.25 posted

『余白あるものづくり』のための
選択肢作りへの試み。

金属を塊から削り出して、機械部品や機構部品の試作や少量生産する際に使われるマシニング加工を、微細なテクスチャーを創るツールとして使う試みです。単品や少量生産にも向く加工法であること、形状によっては型を使って作る方法よりも、繊細な形状を再現できること、アルミ素材の場合、カラーアルマイト処理 や塗装を組み合わせることで、着色や表面(テクスチャ)の見え方を変化させることできるといったことができます。こういった特性を上手く使うと機械部品だけでなく、雑貨やテーブル ウェアといったものの魅力作りにも使えそうです。一方で、アルマイト処理という手法場合には、厳密な色コントロールが困難であるという面があります。この『厳密にコントロールできない』ということを、表面処理加工での個性としての要素に取り入れられないかというところに注目しました。
アルマイト加工された機械部品を見ていたときに、透けた色越しに見える機械加工跡(切削加工目)を見せるものとして扱うことで、雑貨やテーブルウェアといった暮らしの中で目にとまるものの新たな魅力づくりになるのでは?と試してみたくなりました。今回はランチョンマット(プレースマット)のようなものをイメージした形に仕立ててみています。
今回、2Dのスケッチからマシニング加工を行う為の3Dデータを作成するにあたり、通常の3次元CADによるモデリングをおこなわず、狙う断面形状を2Dのグレースケールで表現し、そこから3Dデータを起こすという手法を試みました。立体の形状によっては、CADでモデリングするよりも効率よく3Dデータ化することが可能であり、厳密に断面形状を規制して作らなければならない時には不向きな手法ですが、テクスチャ作りのようなシーンでは厳密でないところも表情として活かすことができます。

小杉博俊(Material Gardenキュレーター)

《公開日:2014年4月25日》

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