Report|“問いの質”を鍛えるデザインワークショップ「スペキュラティヴ大喜利」

EVENT / 2015.09.11 posted

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今年6月に開催されたWXD(ワイアード・バイ・デザイン)ワークショップのスピンオフ企画として、 『“問いの質”を鍛えるデザインワークショップ「スペキュラティヴ大喜利」』が開催されました。

takram London牛込陽介氏とコクヨの安永哲郎氏がファシリテーターとなり、『スペキュラティヴ・デザイン』の手法を身に付けることを試みるワークショップ。「大喜利」の要素を取り入れたエクササイズを通して、発想のための「クリエイティヴな問い」を作るという内容です。

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当日は「スペキュラティヴ大喜利」という大胆なネーミングの元に集まった12人の参加者が、6人ずつのグループに分かれて「お題を出す司会者」と「回答するパネラー」を入れ替えながらの大喜利を行いました。

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使うツールは、牛込氏と安永氏が制作した『Weak Signalカード』です。
カードの内容は、新聞や雑誌、webサイトなど様々なメディアで実際に報道されたニュースから、変化の兆しが感じられるトピックをセレクトしたカード。その内容をもとに、各自が大喜利のお題を作成。それに対して回答者が捻りの利いた答えを次々と発表していきます。

ちなみに、牛込氏と安永氏から例題として紹介されたのはこちら。
問い「え~、なんと中国で3Dプリンターで作られたマンションの販売が始まったそうです。ここで問題!『3Dプリンターで作られたマンション、住民規約に書いてある禁止事項は?』」
答え「ハイ!『勝手に非常階段を作ってはいけない』!」
一同「うまいっ!」

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こういったやり取りを短時間で何回もまわしていく、スリリングなスタイルで進行していきました。パネラーから面白い回答をより多く引き出せたお題に加点されていく仕組みでしたが、ユニークな答えを導き出すお題を作るのは、なかなか難しいもの。

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現実世界で起こっているさまざまな事象を、普段とは違ったレンズを通して見てみることで、理解や影響の埒外にある複雑な問題についてみんなで考え、議論し、行動するきっかけをつくるエクササイズ、『スペキュラティヴ大喜利』。
参加者は、デザインや新規事業を仕事にしている方やデザインプロセスにおける課題設定に問題意識を感じている方が多く集まっていました。この取り組みを習慣化することで、「問いの質」が鍛えられていくことが期待されます。

photo by NAKAYASU Hideo